オザワークスです。
米国のバイオ医薬品会社【GILD】ギリアド・サイエンシズ社の名をご存じですか? いえ、覚えておいでですか?
数年前一世を風靡したバイオ銘柄の代名詞的存在、それがギリアド・サイエンシズです。
最近はまったく名前を聞かなくなっていましたが、つい先日マネックス証券で銘柄スクリーニングを行って配当利回り順で並べて見ましたら、アラ、いるじゃないですか。
【GILD】ギリアド・サイエンシズ 配当利回り3.85%だそうです。
そうです、ぼくたちの最強成長株ギリアドは高配当銘柄になっていたのでした!
ギリアド・サイエンシズってどんな会社?
【GILD】ギリアド・サイエンシズは世界第2位のバイオ製薬会社です。大きな会社なんですね。
ただ、ぼくはその「バイオ製薬」というものがどういうものかはよく知りません。まあ、バイオなんでしょう。
ギリアドは、特にC型肝炎の治療薬であるソバルディとハーボニーが世界的な大々々ヒットを飛ばして、2014年から2015年にかけて同社の株価は大変なことになっていました。
【GILD】ギリアド・サイエンシズの10年チャート
20ドルだった株価は3年ほどで一時120ドルを超えました。
まさに向かうところ敵なし、未来はバイオ株が作る、ギリアド・サイエンシズに非ずんば人に非ず!
2015年当時はそれほどまでに勢いがあったのでしょう。実際どなたかの米国株ブログで「ギリアドに投資して後は気絶しているだけで金持ちになれる」みたいな記述があったような気がします。
ちなみにぼくはそのころ原油価格の暴落で石油株で大損しており、バイオ株を構っている余裕はまったくありませんでした。
成長しなくなった成長株
しかしこの世は栄枯盛衰、諸行無常の響きありです。
バカみたいに売れていたギリアドのバイオ薬も次第にそれほど売れなくなっていったようです。ライバル社が競合商品を出したり、ギリアドの薬の効果が高すぎて患者がいなくなったという話も。
そうなるとそれまでぐんぐんタケノコのように伸びていた株価も元気がなくなり、歯医者に行く前のぼくのようにシュンとしてしまいました。
そして2019年現在は配当利回り3.85%のいわゆる高配当銘柄です。
ギリアドとの再会は突然に
ぼくは先日、配当金の支払い日の調査をする、というような記事を書きました。
ぼくは本当に「ギリアド・サイエンシズ」なんて銘柄のことはまったく忘れていて、まるで高校の同級生に道端で急に出くわしたような気持ちになりました。
「あれ、お前今この辺?」
みたいな。
ちょっと懐かしいような、ちょっと気まずいような。実にぎこちない再会でした。
あの天才成長株と持て囃されたギリアドが、今では配当利回り3.85%のおっさん投資家が好みそうな冴えない配当株となってぼくの目の前に立っていたのです。
いや~、と恥ずかしそうに頭をかくギリアドは、しかし意外といい顔をしていました。
ひと時頂点を極めたコイツはコイツできっと色々あったのでしょう。ぼくも2014年の原油価格が史上最高値をマークしていた頃なんかはずいぶん調子に乗っていたものです。
お互い本当に色々あったな……。
ギリアド、お前が欲しい
というわけで、ぼくはいつかギリアド・サイエンシズに投資します。
今はお金がないけれど、あの配当利回り3.85%でひっそりとたたずんでいるあの様子、気に入った!
かつての天才に投資できる日が今から楽しみだ。
哀愁漂う銘柄が好き
今気が付いたけど、ぼくって今イケてる銘柄は特に気にならないくせに「堕ちてきたスター」は、なんか気になるんですよね。
あの哀愁漂う感じがいいんですね。
だから今飛ぶ鳥を落とす勢いの【FB】フェイスブックとか【AMZN】アマゾンあたりも、哀愁が漂い始めたら勝手に同情して投資してしまうかも知れない。
ああ、なんて嫌な性格の投資家でしょう。
ほら、投資にはストーリーが必要だって言うし(違う!)、ここらで配当目的のギリアド・サイエンシズもいいんじゃない?
最近涙もろいオザワークスでした。
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