オザワークスです。
最近、訳あって投資信託を調べる機会がありました。
昔のイメージそのままに投資信託への悪い印象しかないぼく。ところが、調べてみると最近の投資信託はヤバいくらい高性能になっていることに気が付きました。
うーん、時代は変わった。
投資信託で米国株投資も、やってみたいカモ。
もくじ
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)ってやつがスゴイ!
いやはや投資信託、スゴイです。
具体的な銘柄を挙げてしまうと、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)、コイツがすごい。
イーマクシススリムと読みます。すでにご存じの方からすれば「何をいまさら」なことでしょう。
でもぼくは知りませんでした。米国株の投資信託がここまで来ていたなんて。
以下は、投資信託を知らず、米国個別株とETFのみでここまでやって来た投資家によるレビューのようなものです。
おっと、そもそも投資信託がわからないという方はこちらの記事から。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)には4つのメリットがある
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、米国株のS&P500に分散投資する投資信託です。
投資先がS&P500ということは、超メジャーなETFの【VOO】バンガードS&P500ETFや【SPY】SPDR S&P500ETFと投資する中身は一緒ということになります。
S&P500? ETF? なんのこっちゃい? という方は、こちらの記事をご覧ください。
それは当然として、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は以下の点が優れているとぼくは思います。
- ノーロードであること。
- 最低100円から投資できること。
- 信託報酬率が低いこと。
- 無分配であること。
この4点です。順に説明します。
1.ノーロードで購入コストがかからない
ノーロードとは、販売手数料が無料の投資信託のことです。株で言えば、取引手数料が無料ということ。
投資信託の買い付け時に取引手数料が取られないのは、非常にわかりやすいメリットですね。
ただ、ちょっとよくわからないのが、保有する投資信託を売る場合。解約手数料というものが必要なのかどうか、販売会社(証券会社)によって無料と表示されているところとないところがある。
SBI証券とマネックス証券は解約時も手数料無料とあるけれど、楽天証券ではそのような表示は確認できませんでした。無料なのかもしれないし、どうなのかよくわかりません。
もしかしたら販売・解約手数料に関しては、投資信託の運営者が決めることではなく、販売者が決定することなのかもしれません。
2.100円から投資できて庶民に優しい
2つ目は、投資信託に投資できる最低の金額が100円からである点です。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)自体は1口1万2000円ほどしますが、それを100円から買っていけるというのは、庶民にはありがたい話です。
株で言えば、株価の高い銘柄(アマゾンとか)を1株未満で買い付けるようなものです。ワンタップバイでやっていることと同じです。
100円玉1つあれば米国株に分散投資できるんですね。これすごくいいです。
3.信託報酬(投資コスト)が低い
3つ目は、信託報酬率の低さです。
信託報酬というのは、投資信託を運営する会社に投資家はお金を預けて運用してもらうわけですが、その「運用してもらう」報酬です。運営会社の取り分ですね。
信託報酬は投資信託が存続する限りずっと発生するもので、投資家にとってはコストです。低ければ低いほど良い。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、その信託報酬も低いです。
信託報酬は%で表示されます。数字が低いほど優秀な投資信託です。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の信託報酬率は、0.0968%。0.1%もありません。
日本のよくある投資信託が2%とか3%とかの信託報酬をぶんどっていくのとは、文字通り桁が違います。
信託報酬が低いことで知られるETFと比べても引けを取りません。
S&P500系のETFでは、【VOO】バンガードS&P500ETFが驚異の信託報酬率0.03%で君臨していますが、確かにそれには及ばないまでも、0.09%は立派な数字です。
それに、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)にはETFにはない独自のメリットがあります。もしかしたらそのおかげでETFの投資コストをしのいでいるかもしれません。後述します。
4.配当金を非課税で自動的に再投資してくれる
メリット4点目は、無分配であることです。配当金がないんですね。
ここで、おや? と思った方は鋭い。
同じくS&P500に投資するETFは、どれも配当金を出しています。でも、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は無分配です。
支払われたはずの配当金はどこへ消えたのか? それは、投資信託の側で配当金は投資家へ支払うことはせずに、再びS&P500へ投資しているからです。
これを見てぼくはシビれましたね。なんて効率的なんだ、と。
株にしろETFにしろ、配当金が投資家の口座までたどり着くのにどうしても税金を取られてしまいます。
対してeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、S&P500の各銘柄から支払われた配当金を投資信託の段階でいったん止めて、それをまたS&P500に投資します。つまり税金を払う必要がないのです。
先ほどeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が低コストのETFに勝つかも知れない、と言ったのはこのことがあるためです。
ETFは3か月に一度強制的に税金を取られてしまうのに対して、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)はそういったことがありません。
あまりによくできた仕組みでぼくは目からウロコが落ちました。この投資信託は、配当金ではなく資産の増加を本気で目指しています。すごい。
全人類におすすめできる投資信託
以上のようなメリットがあるため、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)はとても良い投資信託だとぼくは思います。本当にETFをしのぐかもしれません。
投資を始めたばかりの初心者に最適だと思うし、中堅ベテランでも、これは全然ありでしょう。全人類におすすめできる投資信託ですね。
特に本気で資産を増やしたい方、でも投資に回せる資金はそれほど多くない方、これだけでいいと思います。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)だけで。
最近の投資信託はみんなすごい!
最近ではさらに、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)に続けとばかりに優れた投資信託が続々販売されています。
楽天証券の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」やSBI証券の「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」などです。
これらもまたeMAXIS Slim米国株式(S&P500)に負けないくらい優秀で、とても魅力的です。
いや~、時代は変わりました。投資信託でまともな資産運用が可能になったどころか、最先端であり最高性能の運用ができるまでになりましたね。
これらの投資信託はまたそれぞれの証券会社でも人気のようで、十分頷ける話です。
すごいぞ、最近の投資信託! おじさん目が覚めたぞ!
また一つ賢くなったオザワークスなのでした。
オザワークスさん、こんばんは。
薔薇の艦隊
https://rosefleet.net/
エディです。
有益な記事、ありがとうございます。
今回紹介いただいたのは、S&P500指数の投資信託ですね。
無駄のない運用で、万人受けする手堅い投資信託だという印象を受けました。
一方で、これは私個人の事情となりますが、
私のブログでは、物語の設定上、S&P500指数を宿敵ととらえており、
これを上回るパフォーマンスを追求しています。
よって、どんなに魅力的な投資信託でも、中身がS&P500のものを採用できない事情があります。
(他者にはどうでもいい事情なのですが。。)
そこで、
S&P500指数を上回る株価指数を調べてみたときに、
ナスダック100【NDX】
という指数が有力候補に挙がっています。
これをGMOクリック証券で、CFD取引してみようかな、と検討しています。
こういった、株価指数CFD取引と、今回のS&P500指数投資信託、
個人の嗜好や適性によって、甲乙つけがたいものがあるとは思いますが、
CFDに精通しているオザワークスさんからみて、
「株価指数CFD取引」について、どのようなご見解をお持ちでしょうか?
高パフォーマンスを狙うなら、レバレッジを効かせることのできるCFD取引が有利ですし、
仮にレバ一倍で運用したとしても、
S&P500よりパフォーマンスの良いナスダック100【NDX】はなお有利、
と見ているのですが、いかがでしょうか?
オザワークスさんの忌憚のない御意見をお聞かせください。
宜しくお願いいたします。
これはエディ王子、ご機嫌麗しゅう。
さて、ナスダック100の件ですが、これをCFDで。ふむ、そうですか。
結論から申しましょう。ナスダック100のCFDは無理ですね。特にぼくのようなお金を持っていない庶民投資家には高すぎる壁です。
理由は、ナスダック100が高すぎるんですよ。現在指数のNDXは9500ドルほど。これをCFDで取引しようとすれば1単位約100万円です。
株価指数CFDの最大レバレッジは10倍です。ですから最小10万円あれば投資はできますが、それだと10%下落しただけで死亡です。
じゃあ低レバで行こうとすれば、今度はより多くの資金が必要になります。
そうなるとレバレッジを利かせる投資に多くの資金を投入するわけですが、そうするとなんかそれ自体が自分の資産全体に大きな影響を与えるようになりそうで、ぼくなどはそこで怖いと思ってしまいます。
ぼくの今やっているCFDでのテキトー配当投資は、2年半で投じた資金はたった30万円です。自分の総資産の2%にも届きません。だからテキトーしていられるのです。
もし資産の半分がCFDであったなら、とてもスリリングな人生を送っていたことでしょう。当たればデカいですけどね。
どうも株価指数CFDが全体的にお値段高めでぼくには立ち入れない領域っぽいです。日経平均23万円、ダウ平均32万円、S&P500も36万円といかにレバレッジを駆使したとしても庶民には味わえない一流店のようです。
あんな店に入れるのは王侯貴族だけですね。
……あ、王子でしたか。
まあギャグはさておき、真面目にナスダック100ならETFのQQQでどうでしょう? もちろんレバレッジはなしですが、1口230ドルです。これならぼくも欲しい。
S&P500もナスダック100も米国と世界経済が成長すれば間違いなく上がるのだから投資先としては◎なんですけど、投資の方法が×で残念です。投資資金が潤沢にあるのだったらやってみたい。そんな感じです。
オザワークスさん、こんばんは。
薔薇の艦隊
https://rosefleet.net/
エディです。
詳細な説明をいただき、ありがとうございました。
レバレッジ投資は強制決済で投入資金をすべて失う危険性がありますから、
慎重の上にも慎重を期さなければならないということは自覚しております。
つまり、最大レバレッジ10倍で運用するのは命取りだということは承知しているつもりです。
オザワークスさんは、米国個別株についてCFD取引をされていますが、
レバレッジ倍数を決める判断基準について、教えてください。
個別株、個々の状況に応じて、レバレッジ倍数を変えているのか、
あるいは一律の倍数なのか、レバレッジ倍数は何倍まで、
といった自分なりのルールは決めておられるのでしょうか?
申し訳ありません、オザワークスさんの過去記事をすべて読んだわけではありませんので、
もし過去にこのことについて言及しておられるのであれば、
その記事を参照しますので、教えてください。
以上、よろしくお願いいたします。
自分のCFDでのやり方は、レバレッジ2倍時に配当利回りが一定以上になる個別株に持ち回りで毎月投資するやり方です。
月々の投資額は1万円です。その1万円で毎月約2万円分の個別株を買います。レバレッジは2倍。これはどの銘柄でも同じです。
レバ2倍の根拠は特にありません。個別株ですので最大レバの5倍は無理だろ、4倍も多分無理、3倍か2倍かな? 損切りをするのがめんどくさくて放置を前提としているので流れで2倍に決まりました。適当ですいません。
現在10銘柄くらいにそれぞれ3~4万円くらい投資しており、毎月違う銘柄にちょっとずつ追加投資している感じです。1万円札で、2万円分の買い付け。
つまり、集中投資をしません。集中投資で当該の銘柄が暴落してしまうと、損切りをしない点も加味して手に負えない状態に陥ってしまうからです。
毎月1万円の資金投入という鈍足ぶりも、CFDでの投資の比重が総資産額に対してあまり大きくならないように、という狙いがあります。
CFDが総資産の半分とかになってしまうと、多分ぼくの実力では制御できません。「遊び」の範囲にとどめています。
あとは、毎月小刻みにレバレッジ2倍で株を買い付けるのは、各銘柄のレバレッジというよりは、CFD口座全体の現在のレバレッジを2倍近辺に向かわせるためです。
常に真水をちょっとずつ入れて池の塩分濃度を抑制していく感じです。いずれ受け取る配当金が増えてくれば、配当金がその真水の役割を担っていくというのが目論見です。
もう一つ例え話を挙げると、ぼくのやっているCFD投資は、ちょっとずつ水が溜まっていくダムの補修工事を毎月少しずつやっていくようなものですね。
主に株価の下落でコンクリートに亀裂が走ります。それをパテで埋めていくのが仕事です。亀裂を放っておくと、いずれはダムが決壊してゲームオーバーです。
うーん、こう書いてみると、ぼくのやっているCFDはエディ王子の目指しているものとはだいぶ違うようですね。ぼくのCFDはあまりに受け身です。
どうも参考になりそうもなくて申し訳ないです。
オザワークスさん、こんばんは。
薔薇の艦隊
https://rosefleet.net/
エディです。
御返答いただき、誠にありがとうございました。
全体像はおおよそ理解できました。
確かに、目指しているものに違いがあるのは事実ですね。
ポートフォリオにCFDをどう位置付けるか、どのタイミングで参戦するか、
違いがあるのは確かですが、実際にCFDをやっている人の言葉には重みがあります。
私はCFDについては、すべてがこれからです。
頭の中で思い描いている想定が、現実に適したものなのかは、
実際にやってみないとわからないと思っています。
これからも、わからないことをお尋ねすることがあるかもしれません。
今後とも、よろしくお願いいたします。