ちいさな投資、ちいさな投資、ちいさな投資、みいつけた。
こんばんわ、オザワークスです。
長野県のある神社が行っている「お種銭(たねせん)」というイベントをテレビで観て、これってまるで投資じゃん、と思ったので記事にします。
テレビでは投資という言葉は一切出てきませんでしたが、実際色々なところに隠れた小さな投資がいくつもあるのです。我々、日本人がそうと意識していないだけで。
お種銭ってどんなもの?
2020年1月20日(月)、夕方のテレビのニュースをぼんやり見ていると、長野県長野市にある西宮神社で行われる「お種銭(たねせん)」という行事が取り上げられていました。
お種銭がどういうものかというと、毎年1月の初えびすに参拝客が西宮神社からご利益のあるお種銭(100円)を借りて、翌年の初えびす感謝とともに倍額にして神社にお返しする、というものです。
これが人気らしく、毎年長い行列ができて、神社が用意した5000袋のお種銭はあっという間に売り切れ(?)るそうです。
長野のこの時期の風物詩ですね。
お種銭投資は年利100%!
このお種銭の模様をニュースで見ていたぼく。
ふーん、お種銭ねえ? ……ん? これって神社から見たら投資じゃん。
と、すぐに気が付きました。
だって、100円を貸し出して、翌年200円になって返って来るんですよ。これは立派な投資です。
しかも年利100%と破格の高利回り! 米国株を軽くしのぎます。
いいねえ!
そこから米国株投資家の妄想が始まります。
まずは増資だ!
西宮神社が用意したお種銭は、100円玉が一つ入った紙袋が5000枚。元本としては計50万円。これではいささか少ない。
というわけで、とりあえず増資しましょう。ついでに融資の額も100円だけでなく、1000円コース、1万円コースと3種類にします。それぞれ5000袋、計5550万円体制で臨みます。
1万円コースはバックレられると困るので、袋にはちゃあんと「逃げたらバチ当たるで」と書いておきましょう。これで踏み倒しも大丈夫です。
お種銭事業が加速する
さて、事業の規模は5550万円と決まりました。これが次の年には1億1100万円になるんですからたまりませんね。
ちいさな声で「税金もかからないし」
しかし問題が。最初の5000万円がないのです。ぼくが神社に5000万円投資したいところですが、あいにくそんな大金は持ち合わせていません。
でもご安心を。そんなものは株式を発行して投資家から調達すればよいのです。
西宮神社株式会社は、奇跡の営業利益率50%です。神社の株を買って持っていれば毎年多額の配当金をもらえるうえ、株価もうなぎのぼり。
win-winの関係ですね。
その後も西宮神社は、インターネットを用いたお種銭事業の全国展開や個別の融資事業、物販の強化など事業規模を拡大していったそうな。
他の神社へのお種銭事業のコンサルティングも面白そう。
お種銭でお金がザクザク。
めでたしめでたし。
お金が回る、ということ
とそこまで考えてハタと、これお種銭の趣旨からズレまくりじゃん、とぼくは気が付きました。
いつのまにやら金、金、金。ホント投資家っていやですね。
ただ、お種銭を事業化すると急速に世の中にお金が回り始めます。
参拝客ー神社ー投資家、コイツらが何か取引の度にそれぞれ役割や立場を入れ替えてお金が回る。
参拝客がお種銭を元手に始めたお店に神社や投資家がものを買いに来るかもしれないし、投資家が何か事業を始めようとすれば今度は神社がそこへ融資するかもしれません。
資本主義って誰が考えたのか知りませんが、ホントにわくわくもんのシステムですね。
お種銭はとても小さなものですが、そこにはビジネスの投資の原型があります。日本人はとてもそこに鈍い。そういうものを日々見逃さないようにしたいですね。
さて、今夜も夜勤だ寝よ寝よ。
毎年初詣は脳内で済ませてしまうオザワークスでした。(それではお金が回らない)
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