オザワークスです。
株式投資をしているとたまに聞く言葉、「織り込む」。
その意味を解説します。
利下げなのに株価が下がるのは織り込んでいたから?
9月18日、ついに米国が利下げをしました。
利下げをすると通常であれば株価は上がるものです。
ですが、18日の米国市場は若干下げて終わりました。
これが何故なのか?
1つの考え方として、利下げを織り込んでいたので株価は上がらなかった、というものがあります。
株式投資界隈でたまに聞くこの言葉「織り込む」とは何なのでしょうか。
株価変動イベントがガマンできない人たち
利下げをする、利上げをする、こういうわかりやすく株価の変動するイベントが年に何回かあります。
これは本当にわかりやすくて、多くの投資家はそういったイベントの意味を知っていますし、実際に株価もその通りに動きます。
しかし、投資家なら誰でも知っているような有名なイベントであるが故に、実際にはそのイベントが起こる少し前から株価はちょっとずつ動き始めてしまいます。
まるで翌日の遠足が楽しみ過ぎてなかなか寝付けない子どものように。
今回の米国の利下げで言うと、利下げをすると株価が上がることは投資家なら誰でも知っていることです。
利下げ決定の日取りもわかっています。
そうすると、実際に利下げが行われる少し前から株価は待ちきれない様子でじりじりと上がっていってしまうのですね。
このように。
もしもあなたが、利下げの決まる9月18日に確実に株価が上がると知っていたら、株が上がる前に買いますよね?
このように、あるイベントによって株価が大きく動くことが確定的であればあるほど、その株価の動きに乗っかろうとイベントの前に株価が動いてしまうこと。
これを「織り込む」と言うのです。
では、織り込まれた結果どうなるのか。
結果、イベント当日には株価は意外と動かなかったり、逆方向に動いたりすることがあります。
利下げしたのに株価が下がった、とかね。
織り込みは投資家たちの心理戦
今回の利下げだけでなく、株価の変動するイベントはたくさんあります。
そのイベントのたびに株価は織り込まれて動きます。
その織り込み具合、というのもまた各々違うものです。
イベントの内容・効果を完全に織り込んでいた場合は、イベント後も株価は動きません。
イベント前はあれだけ騒いでいたのに、開けてみれば拍子抜けなんてこともよくあります。
織り込みが足りていなかった場合などは、イベント後に株価が急騰したり急落したりします。
この辺の読み合いが、投資家同士の心理戦みたいなものですね。
はっきり言ってそこまで考えだすと難しいです。
ただ、覚えておくと良いのは、イベントがあるから株価は必ず上がる・下がるというほど単純ではないこと。
イベント前から「織り込み」というある種の心理戦が繰り広げられている、ということ。
そういうことがあるんだ、と心に留めておくのが良いとぼくは思います。
オザワークスでした。
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