オザワークスです。
ぼくはOne Tap BUY(ワンタップバイ)というネット証券で、毎月米国株を買っています。しかし予算が少なく、毎月1000円しか米国株を買えません。
たった1000円で買える銘柄、ずいぶん限られると思うでしょう? ところが、ワンタップバイでは取り扱う銘柄のすべてが1000円単位から取引できます。
1株1600ドル(約17万円)の【AMZN】アマゾンや、1株140ドル(約1万5000円)の【AAPL】アップルも、ワンタップバイならたった1000円分だけ買うことができます。
「1株」、これが長らく株取引の最小単位でした。しかしワンタップバイは、とうとう1株未満の世界への投資を切り開いたのです。これはすごく投資家にとってありがたいことです。
今回は、1000円で米国株に投資できることがどうしてありがたいのか。そして、どうしてワンタップバイでは1株未満の取引ができるのかを解説します。
もくじ
お金がないから投資をしない、という言い訳はもう使えない
株式投資の経験がない人に話を聞くと、投資をしない理由に多くの人が「投資資金がないから」を挙げます。はあはあ、確かにぼくも投資をする前は、株なんて何百万て単位のお金が必要なんだろ? と勝手に思い込んでいました。
しかし実際は、1000円あれば米国株に投資できます。投資に必要な資金は、インターネットの時代になってから加速度的に小さくなりました。ネット証券の誕生や株券の電子化など、物事が効率化された結果です。
今や、1000円あれば投資できる。米国株に少しでも興味のある方は、1000円ですから、何も考えずに「習うより慣れろ」でまず始めてみてはいかがでしょう? なんたってたった1000円ですから。
まずやってみて、それが儲かっても儲からなくても、そこから得られるものは大きいと思いますよ。1000円で、「投資をした」という経験を買う。これは! と思えば続けてみるがよろし。
いずれにせよ、お金がないから投資はしない、の時代は終わりました。
1000円の取引で手数料は5円。ワンタップバイは取引手数料も安かった
ちょっと投資に詳しい人は、株を買う際に「取引手数料」というものが発生することを知っていると思います。投資家が証券会社に支払う、株取引の仲介料ですね。
1株未満で、しかも米国株で、きっと1000円分の株を取引するのに100円も200円も手数料を取るんでしょう?
そんな風に思った方もいらっしゃるかもしれませんが、それは違います。ワンタップバイの取引手数料は、1000円分株を買ってたったの5円です。1万円の取引なら50円。とっても安いです。
ワンタップバイ以外の証券会社で1000円分の米国株を買うとすると、取引手数料は1回550円とか掛かります。暴挙です。とてもやってられません。
それを考えると、ワンタップバイの手数料設定はとても安い。ありがたい話です。
ワンタップバイは少額投資家向きの証券会社
ちょっとまとめると、たった1000円から始められ、しかも取引手数料も安いワンタップバイは、少額投資に向いた証券会社です。
今の時代、投資資金は100万円も必要ありません。そりゃもちろん、100万円くらいあったほうが色々と選択肢は多くなります。ただ、米国株という強力な武器にたった1000円でアクセスできます。それで十分です。
よく投資のブログ界隈なんかでは、資産がウン千万円で毎月50万円株を買っている、なんていう化物みたいなのがゴロゴロいます。いや、ああいうイカれた連中が特殊なだけですからね。普通の人はそんな大金をポンポン投資できません。
普通の人はみんな「少額投資家」です。節約して毎月1万とか2万とか、コツコツ株を買うものです。ワンタップバイならそのハードルをさらに下げて、1000円から投資させてくれるので、これはもうすべての普通の人にオススメなわけです。
今からでも1000円からコツコツ始める。それが積もり積もって大きな結果をもたらしますよ。まったくいい時代になりました。
ワンタップバイはこちらから。
ワンタップバイでは何故アマゾンを1000円分だけ買えるのか
はい、ここからはちょっとだけ難しい証券会社の仕組みの話。ワンタップバイなら、1株17万円のアマゾンの株を1000円分だけ買えて素晴らしい! と書きました。
けれど、それってアマゾンを0.0058株だけ買うってことです。株取引は、最低でも1株単位が基本。0.00何株ってなんなの? むしろ既存の投資家ほど怪訝に思うのではないでしょうか。
何故、ワンタップバイでは1株未満の取引が可能なのか。ここからは、1株未満の株取引を可能にした革新者ワンタップバイの仕組みに迫ります。
投資家はどこで誰から株を買っているのか?
まず、我々投資家は、株式をどこで誰から買っているのか考えてみましょう。
ほとんどすべての株取引は、世界各国にある証券取引所という場所で行われます。
証券取引所は、株取引をするために構築された場所です。日本だと東京証券取引所が有名ですね。米国ならもちろんニューヨーク証券取引所。NASDAQ(ナスダック)も有名ですが、ナスダックは取引所とはちょい違う存在。だけどまあ、一緒と考えてOK。
証券取引所で行われているのは、株式の「競り」です。
「◯◯の株1000円で買う方いないか? 買う方いないか?」
「1000円で買った!」
「はい、そこの人に1000円で売った!」
と、こんな感じで投資家同士の買い注文売り注文が絶えずぶつかり、あちこちで取引が成立していきます。あなたが昨日買った株は、世界のどこかの投資家が売った株です。
このように、株というものは証券取引所で投資家同士が売買をするものなのです。
だけど、ちょっと待って。自分は昨日株を売ったけど、別に自分が証券取引所へ出掛けて行って、大勢の投資家と一緒に株の競売に参加した覚えはない。ただスマホの株アプリで売り注文を出しただけ。それなのに、どうして投資家同士の取引が成立するの?
もっともな疑問。そこで登場するのが、証券会社です。
証券会社の役割とは?
証券会社の役割とは、投資家の取引注文の代行です。個々の投資家は証券取引所へは行きません。代わりに証券会社が投資家から注文と代金を預かって、証券取引所で注文の通りに取引します。
証券会社を一言でいえば、我々投資家の小間使いです。注文とカネを握らせて株を買いに行かせてるだけです。ただし、「おつり」は取引手数料として、小間使いの懐へ入ります。
まあ、実際の取引はすべて電子的なプログラムによって実行されているので、証券会社が取引所へ赴いてそこで何かするわけではないのですが、証券取引所と投資家の間を取り持つのが証券会社の役割のひとつであることは変わりません。
図にしてみるとこんな感じです。
これが、「普通」の株取引の図です。ところが、これがワンタップバイになると根本から違います。
株取引におけるワンタップバイの役割
ワンタップバイという証券会社で株を買うということ。それは、ワンタップバイ「から」株を買うということに他なりません。
普通の株取引では、証券会社は投資家の小間使いに過ぎず、投資家の注文を証券取引所へ伝えるだけの役割でした。
それがワンタップバイでの取引になると、投資家はワンタップバイから株を売り買いします。投資家の取引相手はワンタップバイのみになり、取引の場所もワンタップバイの店先になります。
手順はこうです。まず、ワンタップバイが証券取引所で株を買います。ワンタップバイ自身が持つ資金で、です。そして、買ってきた株を今度は個々の投資家に売ります。投資家は取引所や他の投資家との接点はまったく持ち得ません。
ワンタップバイの仕組みを図にするとこうです。
こんな感じで、投資家にとって取引に関わるのが、投資家(自分)とワンタップバイ(相手)の2名だけとなっています。このような取引を、相対取引(あいたいとりひき)と呼びます。
相対取引は市場取引と区別され、多数の参加者が取引所で行う取引よりもやや閉じたものになります。相対取引の解説記事はこちらで。
相対取引が可能にした、1株未満の株取引
ワンタップバイでの株取引は相対取引です。投資家はワンタップバイが事前に取引所で仕入れてきた株、つまりはワンタップバイの資産を買うことになります。ワンタップバイで取引できる株は、ワンタップバイの持ち物、資産、このことが非常に重要です。
ワンタップバイの持っている株はワンタップバイのものですから、それにどのような値段をつけても、いつ売っても、またどのような大きさに千切っても、それはワンタップバイの自由です。
というわけで、アマゾンが1株17万円では高すぎて買いにくいので、1000円ずつ小さく千切って細切れで売ることにしました。これなら少額投資家でも手が出しやすいでしょ? これがワンタップバイの大発明です。
相対取引だから、こういうことが可能になったのです。
驚き! ワンタップバイで株を買っても株主にはなれない!
でも疑問に思いませんか? だって、ワンタップバイが投資家に1株未満で株を売れるんなら、我々投資家だって株を売り買いするときに、◯◯を10.2株買って、□□を8.04株売る、とかできそうじゃないですか。
ワンタップバイは、株が自分のものだから1株未満に千切って取引できる。でもそれは投資家も同じ。自分のお金で株を買った。自分は株主だ。だから1株未満の取引が自分にも……。
でもできないんですよねえ、これが。何故なら、ワンタップバイから株を買った我々は、株主ではないからです。
株を確かに買ったのに、株主ではない? これは如何に?
ワンタップバイが見せる大きな矛盾
ワンタップバイが米国の株式市場でまず株を買ってきて、それを個々の投資家に売りさばくと書きました。それはいい。でも、そのときに株を1株未満に細かく切り裂いて売る。ワンタップバイがいかに株主といえども、これはできません。
1株を細かく千切って売買するなどということは、株主でも証券会社でも、誰もできないことなのです。
でも、ワンタップバイでは現に1株未満の取引が行われています。ぼくもワンタップバイで【SPY】SPDR S&P500を0.22株持っています。
ここに矛盾があるように見えますが、実は矛盾を矛盾とさせない仕掛けがあるんです。
書類上の株主と実質的な株主の権利、どちらを取るのか
株というものは、投資家が買うと、買われた企業が持っている株主名簿に誰が何株持っているのか記録されます。記録されて、初めて株主となるのです。
ワンタップバイは、米国の株式市場で株を買い、株主として記録されています。この段階では、もちろん1株単位です。
で、ワンタップバイは買った株を1株未満にして投資家に売るわけなんですが、このとき、ワンタップバイから投資家が株を買っても株主の名前を変更しない、ということをしています。
つまり、投資家がワンタップバイから米国株を買っても、米国企業の株主名簿に記録されている名前は、ワンタップバイのままです。
それじゃ、株主になれないじゃん。その通りです。株主ではなく、ただの人です。
ワンタップバイから株を買っても書類上は株主ではない。しかしそのかわりに、ワンタップバイ内々のルールで1株未満の取引ができるし、1株未満の保有でもちゃんと配当金も出るし、実質的な株主としての権利は受けられますよ。と、こういうことなんです。
つまり、ワンタップバイの傘の下でのみ成立する、ワンタップバイルールの株主であるわけですね、我々は。これが、ワンタップバイで1株未満の株主が成立する仕組みです。
株式の入庫出庫に見るワンタップバイの特殊性
そんなヘンテコなシステムを作り出したワンタップバイですから、他の証券会社とは相容れない点がいくつもあります。その最大のものが、株式の入庫出庫です。
入庫や出庫というのは、株式を証券会社から別の証券会社へと移すことです。米国株を取り扱う普通の証券会社(SBI証券・マネックス証券・楽天証券)であれば、米国株であっても証券会社間の移動は可能です。
ただ、12.6株とか、110.07株とか、そういう端数の移動に対応している証券会社はありません。そもそも、端数の株数を普通の証券会社では保有できません。
さらに、ワンタップバイから買った株の書類上の名義は、すべてワンタップバイのままとなっています。他の証券会社へと移す場合、これはどうするのでしょうか?
逆に他社からワンタップバイへと入庫する場合、名義はワンタップバイに変わってしまうの?
んんん~?
結論、全部無理っぽい。
ワンタップバイから買った株を外へ出すことはできず、外で買ったものをワンタップバイへと持ち込むのも構造上難しそうです。
ワンタップバイから買ったものは、ワンタップバイに売るしかない。いやはや、すごい仕組みを作ったものです。
まとめ。ワンタップバイは変わった証券会社。だけど使えるぞ!
なんかだんだんとワンタップバイをディスる記事になりつつ、まとめです。
1000円単位で米国株に投資でき、しかも取引手数料も安いワンタップバイのサービスは、それ自体優れたものです。少額投資の最先端を行っていると思います。
しかし、それを実現させている仕組みはなかなかに複雑です。他の証券会社が真似をしないわけです。
証券会社としては、いえ、ネット証券としてもかなりの異色、異端児。それがワンタップバイです。理解して使えば少額投資の強い味方となることでしょう。
オザワークスでした。
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