CFDで米国株、配当利回りランキング7月号 レバレッジ2倍でも現物株より配当利回りが低くなる銘柄がある。使い分けを

オザワークスです。

GMOクリック証券でできるCFDの米国株投資。個別株&不動産ETFの配当利回りランキング2020年7月号です。

CFDで米国株、配当利回りランキング2020年7月

この配当利回りランキングは、GMOクリック証券で投資できる米国個別株と不動産ETF、合わせて63銘柄にレバレッジ2倍で投資した場合の配当利回り順で銘柄を並べてあります。

金利調整額を差し引きした最終の配当利回りが2%以下の銘柄は省略しています。

その他細かい投資条件や利回りの計算方法などは、こちらの記事で詳しく説明しています。

では、ランキングをどうぞ。

7月 シンボル 銘柄 7月
レバ2倍
配当利回り
6月
レバ2倍
配当利回り
1 REM モーゲージ不動産ETF 21.70% 22.05%
2 RWX グローバル(米国除く)不動産ETF 19.08% 20.16%
3 T AT&T 12.00% 12.24%
4 XOM エクソン・モービル 11.36% 11.36%
5 PFE ファイザー 7.20% 8.64%
6 CVX シェブロン 7.84% 7.84%
7 HPQ HP 7.48% 7.48%
8 RWO グローバル不動産ETF 6.55% 7.30%
9 C シティグループ 5.60% 4.32%
10 VZ ベライゾン・コミュニケーション 5.52% 5.64%
11 BAC バンク・オブ・アメリカ 5.44% 4.76%
12 AFL アフラック 5.20% 5.20%
13 JPM JPモルガン・チェース 4.72% 4.80%
14 KO コカコーラ 4.16% 4.16%
15 RTX レイセオン・テクノロジーズ 3.84% 3.84%
16 VNQ 米国リートETF 3.78% 3.98%
17 CSCO シスコシステムズ 3.36% 3.36%
18 MS モルガン・スタンレー 3.20% 3.20%
19 IYR iシェアーズ米国不動産ETF 2.98% 3.04%
20 INTC インテル 2.88% 2.16%
21 IBM IBM 2.60% 2.60%
22 MRK メルク 2.56% 2.56%
23 HAL ハリバートン 2.08% 2.24%

このまま株価が安定しててくれれば楽なのだが…

2020年ももう7月。コロナショックから早くも4ヶ月ほども経ちました。未だ世界中でコロナは元気ですが、米国の株式市場は安定しています。

配当利回りは6月と大きく変わりません。相変わらず不動産ETF(ランキングの水色の部分)の配当利回りがどぎついですね。

このまま株価が急騰することもなく急落することもなく、このままの状態が長く続いてくれれば、配当をもらう投資としては安定したパフォーマンスを見せてくれると思うのですけどね。

コロナも未だ暴れまわっていますし、米中の対立はいよいよ深刻化してきていますし、秋には米国の大統領選も控えています。

退屈している暇はなさそうです。

余裕を持った投資を心がけましょう。

レバレッジ2倍時のIBMの配当利回りが低すぎる。どうして?

さてさて本題です。

もう一度配当利回りランキングを見てもらうと、上位陣は利回りが10%だ20%だとやりたい放題なのに対して、下の方は2%そこそこしかありません。

初めに書いたように、この配当利回りランキングはレバレッジ2倍で投資した場合の利回りです。

レバレッジ2倍を簡単に言うと、レバレッジ1倍の現物株に対してレバレッジ2倍では同じ投資金額で2倍の株が買えます。

ということは、配当利回りも2倍になるはず。実際、ランキングの上位陣はそんな感じではあります。

しかし、ランキング下位は少し変です。

特に、21位の【IBM】IBMが配当利回り2.60%。

米国株の高配当銘柄に詳しい投資家さんなら、IBMの配当利回りがたったの2.6%なわけがない、とすぐに気が付くはずです。

事実、IBMの現物株の配当利回りは5.18%もあります。

あれ、レバレッジ2倍で投資したほうが配当利回りが低くなっているぞ?

実はそうなんです。

CFDでレバレッジ2倍で投資すると、配当利回りが増えるどころか減る銘柄もあるのです。

7月の配当利回りランキングに現物株の配当利回りを併記した表を作りました。見てください。

配当利回りランキング、レバ2倍&現物株利回り比較

7月 シンボル 銘柄 7月
レバ2倍
配当利回り
レバ1倍
現物
配当利回り
1 REM モーゲージ不動産ETF 21.70% 12.84%
2 RWX グローバル(米国除く)不動産ETF 19.08% 11.46%
3 T AT&T 12.00% 7.03%
4 XOM エクソン・モービル 11.36% 8.01%
5 PFE ファイザー 7.20% 4.04%
6 CVX シェブロン 7.84% 5.73%
7 HPQ HP 7.48% 4.03%
8 RWO グローバル不動産ETF 6.55% 3.95%
9 C シティグループ 5.60% 3.95%
10 VZ ベライゾン・コミュニケーション 5.52% 4.33%
11 BAC バンク・オブ・アメリカ 5.44% 2.96%
12 AFL アフラック 5.20% 3.05%
13 JPM JPモルガン・チェース 4.72% 3.66%
14 KO コカコーラ 4.16% 3.38%
15 RTX レイセオン・テクノロジーズ 3.84% 3.06%
16 VNQ 米国リートETF 3.78% 4.52%
17 CSCO シスコシステムズ 3.36% 3.10%
18 MS モルガン・スタンレー 3.20% 2.79%
19 IYR iシェアーズ米国不動産ETF 2.98% 3.41%
20 INTC インテル 2.88% 2.61%
21 IBM IBM 2.60% 5.18%
22 MRK メルク 2.56% 3.16%
23 HAL ハリバートン 2.08% 1.22%

レバレッジ2倍と現物株で配当利回りが逆転することがある

レバレッジ2倍のCFDのほうが配当利回りが高い銘柄をピンク、レバレッジ1倍現物株のほうが高い銘柄をブルーに塗り分けてみました。

こうして見ると、基本的にレバレッジ2倍のほうが高くなる傾向であることがわかります。

ただ、いくつかの銘柄では現物株のほうが利回りが高くなる逆転現象も起こっています。

また、同じピンクの銘柄であっても、【INTC】インテルのようにレバレッジ2倍なのに現物株よりほんの少しだけしか利回りの高くならない銘柄もあります。2倍の株数を買っているのに。

原因の多くは金利調整額

このような逆転現象が起こってしまう原因の多くは、金利調整額にあります。

折角レバレッジ2倍で投資しても金利調整額が悪さをするため、最終的に手元に残る配当金が目減りしてしまうのです。

金利調整額とは、CFDにおいて株を買って保有するために支払うコストのようなものです。

CFDと金利調整額は切っても切れないもの。非常に悩ましい問題です。

金利調整額の詳しい説明はこちらの記事で。

CFDに向かない銘柄もある。上手く使い分けろ

レバレッジを利かせて株を買うということは、レバレッジを使わない現物株と比べてリスクが高くなります。たとえ2倍でもです。

だというのに、配当利回りがほとんど現物株と変わらなかったり、あまつさえ現物株よりも利回りが低かったりという銘柄がある。

はっきり言いますと、そういった銘柄は配当目当てでの投資は向きません。やめておいた方が無難です。

CFDとの相性の悪い銘柄というものはあるので、そういう場合は素直に現物株を買いましょう。

反面、金利調整額のくびきを逃れた銘柄の配当利回りは、20%を越えたりととんでもないことになります。

CFDの特性を上手く使いましょう、ということですね。

さあ、恒例の宣伝です。

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オザワークスでした。

"share"とは株式を意味する英単語でもある

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オザワークス
なまえ:オザワークス 生まれ:1980年 投資は2013年から開始。長野県在住。 投資初心者、またははじめてアメリカ株に興味を持たれた方向けに「米国株の長期配当投資」を紹介しています。 自分自身も米国株投資家でして、配当金を再投資して株を買い続け、不労所得のさらなる増大を目指します。 また、分散投資を重視し、毎日配当金が入金するようなポートフォリオを作っていきます。 外国株CFDでも米国株に投資し、CFDを舞台に長期配当投資へ挑戦しています。 証券会社選びから税金関係まで、初心者向けの米国株情報ブログを目指します。