ダウ平均連動のETF【DIA】SPDRダウ工業株平均ETFの配当利回りが低下。その秘密に迫る!

オザワークスです。

ここ数年ダウ平均連動ETF【DIA】SPDRダウ工業株平均ETFの配当金が減ってしまって悩んでいます。

どうしてなのでしょう?

【DIA】SPDRダウ工業株平均ETFの配当が減っている

9月も保有銘柄から配当金を受け取りまくる毎日が続いております。

そんな中、保有する【DIA】SPDRダウ工業株平均ETFというETFから配当金が入金しました。

その額、10株保有で$1.92。

……少ない。

【DIA】SPDRダウ工業株平均ETFはダウ平均に連動するETFで毎月配当です。

ちょっと前のDIAだったら9月の配当は4ドルくらいもらえていたのに、なんかえらく少なくなってしまったような気がします。

増配が魅力の米国株なのに!

調べてみるとDIAの9月の配当は、

2025年9月・$1.92
2024年9月・$2.36
2023年9月・$3.68
2022年9月・$4.72
2021年9月・$3.09
2020年9月・$4.36

と多少上下しつつもここ3年くらいで急速に減少しています。

やっぱり気のせいではなかった!

米国株は基本的に毎年増配しているのに、その米国株の集合体であるETFの配当金が減少するとは、これ不思議。

銘柄入れ替えに秘密があった!

答えから言うと、このDIAの配当減少は連動するダウ平均の構成銘柄入れ替えの影響を受けてのものです。

ダウ平均は、全30銘柄で構成されている株価指数です。

その構成銘柄は、時代とともに入れ替えが繰り返されています。

ここ数年の入れ替え銘柄をAIに聞いてみると、

2020年、【XOM】エクソン・モービル(3.5%)、【PFE】ファイザー(7.2%)、レイセオン・テクノロジー(現【RTX】RTX)(1.7%)がOUT。

【AMGN】アムジェン(3.5%)、【CRM】セールスフォース(0.7%)、【HON】ハネウェル・インターナショナル(2.1%)がIN。

2024年、【INTC】インテル(無配)、【DOW】ダウ(5.8%)、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(上場廃止)がOUT。

【NVDA】エヌビディア(0.02%)、【SHW】シャーウィン・ウィリアムズ(0.9%)、【AMZN】アマゾン(無配)がIN。

カッコ内は配当利回りです。

配当利回りの高いエクソン・モービルやファイザーがダウ平均から外され、エヌビディアやアマゾンなどの無配か配当をほとんど出さない銘柄をダウ平均に組み入れています。

ETFは構成銘柄の集合体ですから、配当の少ない銘柄が多くなればETF全体の配当利回りも下がるのです。

特にダウ平均は全部で30銘柄と構成銘柄数が少ない株価指数ですので、ひとつひとつの銘柄の配当利回りが全体に影響を与えやすくなっています。

これが全500銘柄のS&P500とかであれば、影響はほとんどないことでしょう。

株価指数とETFは何のため?

というわけで、【DIA】SPDRダウ工業株平均ETFの配当利回り低下は、連動するダウ平均の銘柄入れ替えによるものとわかりました。

株価指数とETFの運営者は、より多くの配当金を払うためにETFを運営しているわけではありません。

その目的は、指数を上げるため。

つまり、ダウ平均そのものの価値を上げるために銘柄を入れ替えているのです。

そのために、株価が低迷して結果として配当利回りが高まっている時代遅れな銘柄を切り捨て、これからの時代に即したピカピカの銘柄を迎え入れているのです。

ですからETFの配当利回りが下がっても気に病む必要はありません。

もらえる配当金はちょっと寂しくなりますが、株価はほれこのとおり!
10年間で約3倍と力強い成長を遂げています。

米国株と米国経済は、これからもダウ平均とともに。

オザワークスでした。

"share"とは株式を意味する英単語でもある

コメントを残す

ABOUT US
オザワークス
なまえ:オザワークス 生まれ:1980年 投資は2013年から開始。長野県在住。 投資初心者、またははじめてアメリカ株に興味を持たれた方向けに「米国株の長期配当投資」を紹介しています。 自分自身も米国株投資家でして、配当金を再投資して株を買い続け、不労所得のさらなる増大を目指します。 また、分散投資を重視し、毎日配当金が入金するようなポートフォリオを作っていきます。 外国株CFDでも米国株に投資し、CFDを舞台に長期配当投資へ挑戦しています。 証券会社選びから税金関係まで、初心者向けの米国株情報ブログを目指します。