オザワークスです。
2020年3月9日夜。ダウ平均が一晩で2000ドル落ちた日です。
その夜、ぼくがCFDで米国株に投資しているうちの2銘柄、【HAL】ハリバートンと【XOM】エクソン・モービルが証券会社による強制ロスカットとなりました。
どうもこの流れが続きそうなので記録しておきます。
CFD米国株で初めて強制ロスカットを食らう
CFDという方法で米国株に投資しています。自分の投資資金を担保にして、証券会社からお金を借りて自己資金以上の株に投資できる、そんな投資がCFDです。
CFDは株価が好調なときはいいのですが、下落局面には極めて弱いです。
もちろん今回の新型コロナショックも直撃しています。
CFDで株価が下がり過ぎると、証券会社が担保を確保するために投資家の保有する株を強制的に売却してしまいます。これが強制ロスカットです。
今回ぼくはこの強制ロスカットを食らいました。
死刑執行前夜
ぼくがCFD取引で使っているのはGMOクリック証券です。
GMOクリック証券のCFDサービスは他社のCFDと違って、建玉(CFDにおける取引の単位)ごとに強制ロスカットされる仕様です。他社に多いのがCFD口座ごと。
この機能をセーフティバルブシステムといいます。セーフティバルブシステムの詳しい解説はこちら。
今回強制ロスカットされた【HAL】ハリバートンを例に取ると、
買値・$19.02
現在の株価・$13.03
ロスカットレート・$12.18
現在の株価があと少し下がってロスカットレートにタッチした瞬間に強制ロスカット、という状況でした。
これが強制ロスカット前日の状況です。
1日で37%下落するとか完全に無理ゲー
その崖っぷちの状態が次の日の取引開始時間を迎えてどうなったのかというと、こうなりました。
これは終値です。前日比で$4.89さらに下落して株価は$8.14になりました。
下落率はー37.52%です。
たった1日で4割近く価値が消滅しているんですね。
下落幅がエグすぎる。吐き気がします。
想定されていたロスカットレートが、えーと、なんでしたっけ?
そうそう、$12.18ですか。
まるで雲の上の存在ですね。現在の株価が$8.14なんで、当然強制ロスカットされました。
ぼくは保有していたハリバートンをこの手から失いました。
株はメチャ下がる。殺しに来てる。
これはちょっとCFDだからそうだというわけではなく、株式投資全般に言えることなのですが、株価というものは、下がるときは無茶苦茶に下がります。
今回のハリバートンは、1日で37%下がりました。1万円で買ったものが大体6000円になってしまう感覚です。それもたった1日で。
ハリバートンだけではありません。
みんなぼくの保有銘柄たちです。画像の青い数字が1日で下がった株価です。
ー52%、ー37%、完全に抹殺しに来ています。
皆さん、株価というものは、落ちるときはこれほどまでに落ちますよ。
さらにCFDの場合には、証券会社から借りたお金の分(レバレッジの分)だけ、下落ダメージは倍増します。
ー37%ならー74%、ー52%ならー104%です。マイナス100%以上の損失なんて、たった1日で投資元本が完全に吹き飛んでいる計算です。
恐ろしい。
「現物家まで、信用命まで」という投資の格言がありますが、まさにお金を借りてする投資は命に関わってきそうなエグさです。
いや、それをわかってもらいたかっただけです。
CFDは逝きました
さて、そんな流れで保有11銘柄のうち2銘柄を強制ロスカットされたぼくですが、足手まといの2銘柄を切り落とされてもCFD口座的には少しも軽くなりません。
口座はまだまだ余裕でマイナスです。それは当たり前で、辛うじて生き残っている銘柄たちもめっちゃ下がっているからです。
口座がマイナスだとCFDでは何の動きも取れません。回避も防御もできず、成行き任せです。
唯一できることは自殺(自力で決済)ですが、それをしても単に損失を確定するだけ。
はあ、書いていてため息が出てしまいます。
この後もきっと、【F】フォード・モーター、【GPS】ギャップ、【GM】ゼネラルモーターズと順々に消し炭にされていくのでしょう。
CFDは逝きました。
皆さんにはどうかご武運を。
オザワークスでした。
オザワークスさん、こんばんは。
薔薇の艦隊
https://rosefleet.net/
エディです。
実況記事、ありがとうございます。
「ハリバートンは、1日で37%下がりました」
CFDの恐ろしさを感じます。
強制決済の恐怖と戦う、というリアリティを感じました。
オザワークスさんのように、
「思い切って見捨てる」というのも、精神衛生上、英断だと感じましたよ。
強制決済を回避するために、追加資金を投入するにしても、
実際問題、大規模なポジションを張っていた場合、
数十万、数百万円規模で追加投入しなければならないとなったら、
どこからその資金を工面するのか、という厄介な問題もありますね。
現物株から売って工面するにしても、
暴落していて、大した額にならず、といったら泣くに泣けません。
これがもし、全資産をCFDに投入していたら、もうどうにもならないわけで。。
ああ無情。
「ご利用は計画的に」ではありませんが、
初心者のうちは、というより、熟練者になっても、
見捨ててもいい規模に留めておくのが無難かな、と感じました。
株価だけは、個人の力で操作できませんから。
しかし、煩悩にまみれた欲深い私は、
それでも「底値」で買いたい、という執念にとらわれています。
人間、本当に痛い思いをしなければ、覚醒しないのかもしれませんね。
まだまだ未熟な私です。
「底」……「底」とは一体どこにあるのだろう?
GMにもロスカットアラートのメールが届きました。どんどん行くようです。
さらに証拠金維持率がダダ下がりで、追証の危険性も。
もうCFD口座の基盤そのものが崩壊の危機にあります。
ダウ平均は2万1200ドル。ここが「底」であってほしい。