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米国株投資におすすめの証券会社を紹介します。ネット証券米国株の雄、マネックス証券です。
もくじ
ネット証券界米国株投資の先駆け! マネックス証券
マネックス証券は国内ネット証券大手に名を連ねる証券会社です。商品ラインナップは株式、債券、投資信託その他と大手らしく一通り揃い、手数料も低めです。イメージカラーは、イエローかオレンジ、かな。
マネックス証券と言えば米国株。そう言いたくなるほど、米国株投資に力を入れている証券会社です。米国株投資の主要3証券の中で最も早くに取引手数料を下げ、最も早く米国株を特定口座に対応させたのは、何を隠そうこのマネックス証券です。
他の2証券が、色々サービスがある中でその一つとして米国株が存在しているのに対して、マネックス証券では米国株が非常に重要な位置を占めます。
思い返すと、米国株の有効性を投資家に教えてくれたのがマネックス証券でした。ぼくもその影響を受けた一人です。
マネックス証券紹介の前に、ネット証券の米国株投資事情
2018年現在米国株の取扱がある証券会社はいくつかありますが、ネットで簡単に注文できてなおかつ特定口座対応、となるとたったの4社に絞られます。
4社とは、SBI証券、マネックス証券、楽天証券、One Tap BUY(ワンタップバイ)のことです。米国株投資に特定口座を求めるなら、現在この4社以外での米国株投資は考えられない状況です。
特定口座とは、証券会社が投資家に代わって税金の計算や納税までしてくれる、とても便利な制度のことです。詳しい説明はこちら。
また、上記のワンタップバイを除く3社は、米国株取引の手数料もまったく同じです。ここにまとめて書いておきます。
手数料は1回あたりの取引額で変動します。1注文の取引額(約定代金)の0.45%が手数料として乗っかります。ただし、最低でも5.4ドル(税込み)は取られます。そして手数料の上限も決まっていて、21.6ドル(税込み)です。
つまり、取引1回分の手数料は5.4ドル~21.6ドルになるということです。これは買う場合も売る場合も計算は同じです。
ワンタップバイの手数料は少々特殊で、1注文の取引額(約定代金)の0.5%です。最低、上限等はありません。
以上のことを踏まえ、このページでは「マネックス証券の米国株投資」についてその特徴を書いていきます。
かつて米国株投資はマネックス証券の独壇場であった
上でも書いたように、ネット証券で初めて米国株の現実的な取引手数料を実現し、特定口座にも対応させたのはマネックス証券でした。しかし、優れたサービスは真似されるものです。他の2証券も相次いでサービスを改善し、上記2点のマネックス証券の優位性は失われました。
でもそこは米国株投資の先駆け、他社にはない便利なサービスを日夜アップデートして、投資家の期待に応えてくれています。
ダントツの取扱銘柄は3000銘柄!
まずは、米国株の取扱銘柄数ですね。日本のネット証券では、米国市場に上場しているすべての銘柄を取引できるわけではありません。
証券会社の手によって選ばれた銘柄のみが、取引の対象となります。よって証券会社ごとに取り扱う銘柄数は違うわけですが、マネックス証券はこの数が約3000銘柄と他2証券を大きく突き放しています。
主要3証券の米国株取扱銘柄数
米国個別株 | ADR銘柄 | ETF | |
マネックス証券 | 2995 | 72 | 253 |
SBI証券 | 1061 | 119 | 251 |
楽天証券 | 854 | 131 | 270 |
取扱銘柄数が多ければそれで良い、というわけでもありませんが、少ないよりは多いに越したことはありません。それだけ選択肢があるということですから。
例えば、ぼくの保有する銘柄に【SJR】ショー・コミュニケーションズというカナダの放送局があります。コイツが面白いやつで、個別株のくせになんと毎月配当金を出してくれるんですね。なかなか変わった会社です。この【SJR】ショー・コミュニケーションズはマネックス証券でしか取引できません。
ネット証券で最長、米国株の注文有効期間が最大90日!
マネックス証券の米国株取引では、一度出した取引の注文を最長で90日間持続させることができます。
どういうことかというと、例えばある株を100ドル以下に値下がりしたら買う、という注文を出したとします。その日、その株が100ドル以下にならなかった場合、当然取引は実行されず、注文は失効します。また注文のし直しです。
これが普通です。でもマネックス証券なら一度注文を出したら、それを最高90日間有効にさせておくことができます。3ヶ月放ったらかしで、その間注文条件に合えば自動で取引してくれます。手間がかからず便利ですね。
主要3証券の注文有効期間
マネックス証券 | 90日間 |
SBI証券 | 14日間 |
楽天証券 | 1日(当日のみ) |
ネット証券で唯一、米国株を「逆指値」注文できる!
さらにマネックス証券の優れた点として、注文方法の多彩さが挙げられます。
まず基本的な注文方法として、「成行」と「指値」の2つがあります。成行は、いくらでもいいからとにかくすぐに株を買う(売る)注文。対して指値は、◯◯ドル以下になれば買う、または◯◯ドル以上になれば売る、という値段を指定する注文方法です。SBI証券と楽天証券は、成行と指値でしか注文できません。
でもマネックス証券は違います。成行と指値に加えて「逆指値」という注文方法が可能なのです。
逆指値がどういうものかと言うと、文字通り指値の「逆」。◯◯ドル以下になれば売る、◯◯ドル以上になれば買う、なんていうことができます。逆指値の使い所は主に「損切り」です。
ちょっと用語がたくさん出て来てしまって申し訳ないです。損切りとは、買った株が下がり始めたとき、それ以上下がって損失が拡大しないように早めに売って損失を最小限に食い止めることを言います。損を、切るんです。
この損切り時に逆指値注文が大活躍します。具体的には、100ドルで買った株に90ドル以下になったら売る逆指値注文を出しておくと、仮に50ドルとかに大幅下落したときでも自動で90ドルで売ってくれます。投資家が株価を気にして取引時間中に起きている必要はありません。
さらにさらに、逆指値注文もマネックス証券なら最長90日間有効です。保有銘柄に逆指値を出しておけば損失は自動でカットしてくれます。それも毎日注文し直す必要もなく、一度出せば3ヶ月もの間有効です。損したくない投資家にはぴったりですね。
銘柄選択に重宝、使いやすいスクリーニング機能
マネックス証券の米国株銘柄スクリーニングの機能が優れています。銘柄のスクリーニングとは、何千とある銘柄をある条件で並び替えたり絞り込んだりする機能のことです。条件は複数付けられて、例えば「配当利回り3.5%以上」の銘柄を「時価総額の高い順」で並べる、とかが簡単にできます。
こんな感じに。
これから何を買おうか、銘柄選択のときにこのスクリーニング機能が重宝します。ETFを含めてみたり、個別株だけにしたり、1株あたりの利益と配当額で並べてみたりと使える条件も様々です。
楽天証券にはスクリーニング機能はありません。SBI証券にはあるにはあるんですが、ちょっと使いにくい印象。スクリーニングしてからブラウザの戻るボタンを押すと結果がリセットされてしまうようでは……正直実用には耐えません。スクリーニングはマネックスが1番、というのがぼくの率直な感想です。
気になる点、マネックス証券でカナダ株は買うな!
ここまで褒めちぎってきたので、気になる点も書いておきましょう。
それはカナダ国籍の銘柄についてです。外国株を保有していると当たり前ですが、定期的に配当金をもらえます。そのとき外国源泉税という税金を取られ、国ごとに税率が違います。米国籍の銘柄なら10%、英国籍なら0%といった具合です。
カナダの場合、この外国源泉税の税率が25%と高いです。でもこれだけならカナダ株買いにくいなあ、で済む話です。しかし問題は、この25%という税率がカナダ株をマネックス証券で保有した場合のみそうなる、という点です。
同じくカナダ株をSBI証券と楽天証券で買って保有した場合、外国源泉税は15%です。マネックス証券では25%もの税金が課せられるのに、他の証券会社ではそれが15%で済む。
つまり、マネックス証券でカナダ株は買うな! ってことです。
上で、カナダ株の【SJR】ショー・コミュニケーションズを堂々と紹介していてごめんなさい。ぼくもこの税率の問題を知らずにSJRを買ってしまったクチです。銘柄に罪はありません。
マネックス証券だと何故税率が高くなるのか、理由は不明です。それから証券会社によって税率までが異なる国は、今のところカナダだけです。米国、英国、その他の国の税率は一緒……だと思います。
対処法は、まあ、マネックス証券でカナダ株を買わなければいいだけなんですが、ぼくのように知らずに買ってしまった人はもうどうしようもありません。涙を飲みましょう。
このカナダ株税率問題は、マネックス証券の一番の汚点です。なんとかしてほしいなあ、これ。
マネックス証券は是か非か?
最後にミソが付きましたがマネックス証券についてまとめると、すごく先悦的な証券会社であると感じます。
ぼくも含めて、まだ日本人の多くが米国株投資の有効性を知らない段階から、マネックス証券は先陣を切って取引手数料の大幅な値下げや特定口座への対応を成し遂げました。
そしてその後も様々な注文方法などの進歩を遂げ、「米国株ならマネックス」は現在でも証券業界をリードしています。
もちろん、業界1位2位のSBI証券や楽天証券ほどの規模がない故に、独自色のサービスを強く打ち出す必要もあったのでしょう。
しかし、そこで選んだのが「米国株」というのが、マネックス証券の先見でした。発展を続ける米国経済と日本人投資家、両者を結びつけたマネックス証券の功績はあまりにも大きい。
反面、マネックス証券はムラがあるというか、平均点を高くできない証券会社でもあります。すべてをそつなくこなすSBI証券と違い、マネックス証券は度々やらかしてしまうのです。
上記のカナダ株の問題だけでなく、2017年にはあろうことか年間取引報告書で記載ミスが発生、訂正して再発送するという騒ぎになりました。
……証券会社の紹介記事でこんなこと書いていて大丈夫か、オレ?
いや、まあ、ぼくくらいになると、もはやそんなマネックス証券が可愛いとさえ思えてくるレベルなんですよね(優等生のSBIがつまらんというかなんというか……)。
とにかく、普通に米国株に投資する分には普通に使える証券会社です。
次にマネックス証券がどう投資家を驚かせてくれるのか、ともにそのときを迎えませんか?
マネックス証券の口座開設&米国株投資の説明はこちらから。
バイクメーカーで言えばスズキが好きな方、そんなあなたにおすすめの証券会社が、マネックス証券です。
オザワークスでした。
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